『アオアシ』には、実在する元日本代表サイドバックの内田篤人さんが登場します。
本人が物語のキャラクターとしてプレーするわけではありませんが、原作27巻の重要な場面で福田達也が内田篤人について語ります。そこで内田は、アシトが目指すサイドバック像を考えるうえでも非常に重要な存在として描かれています。
さらに『アオアシ』作者の小林有吾先生は実際に内田篤人さんを取材しており、作品にはその内容が反映されています。
この記事では、『アオアシ』で内田篤人が登場するのは何話・何巻なのか、福田監督が高く評価する理由、アシトとの関係やモデル説、小林有吾先生とのつながりまで詳しく解説します。
※原作27巻付近のネタバレを含みます。
アオアシに内田篤人が登場するのは何話・何巻?
『アオアシ』で内田篤人さんについて本格的に語られるのは、原作第274話「サイドバックの英雄」です。
単行本では27巻に収録されています。
舞台はエスペリオンユース対青森星蘭高校の大一番。アシトがサイドバックとして大きな成長を見せる中、伊達望と福田達也がサイドバックについて会話する場面で、実在する内田篤人さんの名前が登場します。
内田本人が作中世界の選手として試合に出るという意味での「登場」ではなく、実在した日本代表選手として作中で名前と実績が語られる形です。
福田監督が内田篤人を「日本史上最高のSB」と評価
第274話で特に印象的なのが、福田達也による内田篤人への高い評価です。
伊達は福田に対し、なぜアシトをサイドバックにしたのかを問いかけます。その流れの中で福田は、日本のサイドバックの歴史を語り、内田篤人を非常に高く評価します。
ここで重要なのは、単純に「足が速い」「守備が強い」「クロスが上手い」といった個人能力だけで内田を評価しているわけではないことです。
『アオアシ』が注目するのは、サイドバックというポジションから試合全体を考え、味方との関係を作りながらプレーする「思考するSB」としての価値です。
内田篤人はどんなサイドバックだった?
内田篤人さんは、鹿島アントラーズやドイツのシャルケ04、日本代表などで活躍した右サイドバックです。
高校卒業後に鹿島アントラーズへ加入し、若くしてレギュラーに定着。その後ドイツのシャルケ04へ移籍し、UEFAチャンピオンズリーグでもプレーしました。
日本代表としてもワールドカップを経験するなど、日本を代表するサイドバックの一人です。
スピードを生かした上下動だけではなく、味方との距離感や相手の配置を見ながらプレーを選択できることも大きな特徴でした。
アオアシが内田篤人を高く評価する理由
『アオアシ』で内田篤人が重要視される理由は、作品そのものがサイドバックの可能性を大きなテーマの一つとして描いているからです。
主人公の青井葦人はもともとFWでした。しかし福田監督からDFへの転向を命じられ、左サイドバックとして成長していきます。
アシトの武器は、ピッチ全体を俯瞰するように把握できる視野です。その能力を使い、自分がボールを持っていない場所まで含めて味方と相手の動きを考え、試合全体へ影響を与えていきます。
この「考えてプレーするサイドバック」という方向性を説明するうえで、日本サッカーの実例として内田篤人が取り上げられているのです。
内田篤人はアシトのモデル?
内田篤人さんについて調べると、「青井葦人のモデルなのでは?」と気になる人もいるでしょう。
ただし、青井葦人というキャラクター全体のモデルが内田篤人だと公式に明言されているわけではありません。
アシトは俯瞰の視野、司令塔としての能力、サイドバックからゲームへ関与するプレースタイルなど、さまざまなサッカー的要素を組み合わせて作られたキャラクターです。
一方で原作では、アシトがサイドバックとして成長する重要な場面で内田篤人が語られます。そのため、アシトが目指すサイドバック像を考えるうえで内田篤人が重要なヒントになっていると見るのが自然です。
『アオアシ』のキャラクターと実在選手の関係については、アオアシの選手・キャラクターのモデル一覧でも詳しく紹介しています。
作者・小林有吾は内田篤人を実際に取材している
『アオアシ』と内田篤人の関係は、作中に名前が出てくるだけではありません。
作者の小林有吾先生は、作品を描くにあたって多くのプロサッカー選手や指導者を取材しています。その取材対象の一人が内田篤人さんです。
2025年に完結した単行本40巻の「Special Thanks」にも内田篤人さんの名前が掲載されています。
さらに内田さん自身もテレビ番組で『アオアシ』について語り、作者からインタビューを受け、その内容が作品へかなり反映されている趣旨の発言をしています。
サイドバックとして世界を経験した本人への取材が、『アオアシ』のリアルなサイドバック描写につながっていると考えると、作品の見方も変わってきます。
内田篤人とアオアシはfootballistaでもコラボ
『アオアシ』と内田篤人には、もう一つ興味深いつながりがあります。
2018年、『アオアシ』12巻の発売を記念して海外サッカー専門誌『footballista』とのコラボが行われました。
この企画のテーマは「サイドバックの時代が来る」。主人公のアシトと、当時鹿島アントラーズへ復帰した内田篤人さんが表紙を飾っています。
原作で内田の名前が大きく扱われるよりも前から、「アシト×内田篤人」という組み合わせでサイドバックにスポットを当てていたわけです。
内田篤人自身もアオアシが好き
内田篤人さん自身も『アオアシ』を高く評価しています。
2025年にテレビ朝日系『お願い!ランキングpresentsバズマンTV』で紹介された「内田篤人が愛するサッカー漫画ベスト3」では、『アオアシ』を2位に選んでいます。
内田さんが注目したポイントの一つも、主人公のポジションがサイドバックであることでした。
サイドバックとして世界の舞台で戦った内田さんから見ても、『アオアシ』のサイドバック描写は興味深いものになっていることが分かります。
アシトと内田篤人に共通する「考えるサイドバック」
アシトと内田篤人さんは、選手としてそのまま同じタイプというわけではありません。
しかし『アオアシ』を読むうえで共通して注目したいのが、サイドバックが自分のサイドだけを見るのではなく、ピッチ全体を考えてプレーするという点です。
サイドバックは守備だけをするポジションではありません。攻撃では高い位置へ上がることもあれば、中へ入ってゲームメイクへ参加することもあります。一方で、自分が動いたことで生まれるスペースやチーム全体のバランスも考える必要があります。
『アオアシ』はアシトの成長を通して、そうした現代サッカーにおけるサイドバックの奥深さを描いています。
その物語の中で内田篤人が「サイドバックの英雄」として語られるのは、非常に象徴的です。
内田篤人に関するよくある質問
アオアシで内田篤人が登場するのは何話?
内田篤人さんについて本格的に語られるのは第274話「サイドバックの英雄」です。単行本27巻に収録されています。
内田篤人本人がキャラクターとして登場する?
内田さん本人が架空のチームでプレーするわけではありません。実在する日本人サイドバックとして、福田と伊達の会話の中で名前や実績が語られます。
アシトのモデルは内田篤人?
アシトというキャラクター全体のモデルが内田篤人さんだと公式に明言されているわけではありません。ただし、アシトのサイドバックとしての成長を描く重要な場面で内田さんが取り上げられており、目指すSB像を考えるうえで重要な存在です。
小林有吾先生は内田篤人を取材した?
はい。小林有吾先生は内田篤人さんを取材しています。最終40巻のSpecial Thanksにも内田さんの名前が掲載されています。
内田篤人はアオアシを読んでいる?
内田さんはテレビ番組で『アオアシ』を好きなサッカー漫画の一つとして紹介しています。2025年の番組企画では、愛するサッカー漫画ベスト3の2位に選びました。
まとめ|内田篤人はアオアシのサイドバック論を象徴する実在選手
- 内田篤人について本格的に語られるのは原作274話・27巻
- 274話のタイトルは「サイドバックの英雄」
- 福田監督から日本を代表するサイドバックとして高く評価される
- アシトのモデルだと公式に断定されているわけではない
- アシトが目指すサイドバック像を考える重要な存在
- 作者・小林有吾先生は内田篤人を実際に取材している
- 2018年にはアシトと内田篤人がfootballistaのコラボ表紙を飾った
- 内田篤人自身も『アオアシ』を高く評価している
内田篤人さんは『アオアシ』の登場人物ではありません。しかし、主人公がサイドバックとして世界を目指す作品だからこそ、日本代表や欧州で活躍した内田さんの存在には大きな意味があります。
第274話を読む際は、アシトのプレーだけでなく、福田が語る「サイドバック」というポジションの可能性にも注目してみてください。
