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カンガルー革のサッカースパイクは廃止?なくなる理由とメーカー別の現状

サッカースパイクの素材として長年使用されてきたカンガルー革(カンガルーレザー)。

柔らかく足になじみやすいことから、多くのプロ選手やサッカー経験者に支持されてきましたが、近年は「カンガルー革のスパイクが廃止される」「今後なくなる」といった話を聞くことも増えています。

実際にNike(ナイキ)やPUMA(プーマ)など、一部メーカーはカンガルー革を使用したサッカースパイクの生産から撤退しています。

一方で、カンガルー革のサッカースパイクそのものが完全に廃止されたわけではありません。2026年現在もカンガルーレザーを採用するモデルは販売されています。

この記事では、カンガルー革スパイクが廃止されつつある理由や、主要メーカーの対応、今後カンガルー革スパイクがなくなる可能性について解説します。

目次

カンガルー革のサッカースパイクは廃止された?

結論からいうと、カンガルー革を使用したサッカースパイクがすべて廃止されたわけではありません。

ただし、大手スポーツメーカーの一部ではカンガルー革から人工素材への切り替えが進んでいます。

メーカーカンガルー革の状況
Nike(ナイキ)2023年にカンガルー革を段階的に廃止
PUMA(プーマ)2023年にサッカースパイクでの使用終了を表明
MIZUNO(ミズノ)2026年現在も一部モデルで使用
その他メーカーブランド・モデルによって異なる

「サッカースパイクからカンガルー革が完全になくなった」というより、メーカーによって対応が分かれているというのが正確です。

なぜカンガルー革のスパイクが廃止されている?

カンガルー革から別の素材へ切り替えるメーカーが増えている背景には、いくつかの理由があります。

動物由来素材を減らす動き

大きな理由の一つが、動物由来素材の使用を見直す流れです。

スポーツ用品メーカーでは、環境負荷や動物福祉などを考慮しながら、天然皮革の代わりとなる人工素材の開発が進められています。

PUMAでは、カンガルーレザーの代わりとなる非動物性素材「K-BETTER」をKINGシリーズに採用しました。

人工皮革の性能が向上している

以前は「高級サッカースパイク=天然皮革」というイメージも強くありましたが、近年は人工素材の性能が大きく向上しています。

薄さや柔らかさだけでなく、フィット感、耐久性、軽量性、ボールタッチなどを追求した素材が各メーカーから登場しています。

天然皮革には水分を吸収しやすい、使用するうちに伸びるといった特徴もありますが、人工素材では形状を維持しやすく、水分による重量変化を抑えやすいというメリットがあります。

カンガルー製品を規制する地域もある

地域によっては、カンガルー由来製品の販売・輸入を規制する法律も存在します。

代表例がアメリカ・カリフォルニア州で、カンガルーの身体の一部を利用した製品の販売などが規制されています。

世界規模で製品を展開するメーカーにとって、地域ごとに異なる規制への対応も素材を見直す要因の一つとなります。

Nike(ナイキ)はカンガルー革を廃止

Nikeは、2023年にカンガルー革の使用を段階的に終了する方針を示しました。

Nikeのサッカースパイクではかつて、Tiempo(ティエンポ)シリーズなどでカンガルーレザーが使用されていました。

しかし、その後は新しい人工素材へと移行しています。

長年ティエンポを履いてきた人にとっては大きな変更ですが、天然皮革の良さを人工素材で再現・進化させる方向へシフトしていると考えられます。

PUMA(プーマ)もカンガルー革を廃止

PUMAも2023年、サッカースパイクにおけるカンガルー革の使用を終了する方針を発表しました。

特に有名なのが、長年天然皮革のスパイクとして親しまれてきたPUMA KING(プーマ キング)です。

現在のKINGでは、カンガルーレザーに代わってPUMA独自の非動物性素材「K-BETTER」が採用されています。

PUMAはK-BETTERについて、従来のカンガルーレザーと比較しながら、タッチ、快適性、耐久性などを追求した素材として紹介しています。

「天然皮革でなければ柔らかいスパイクは作れない」という時代から、人工素材でも天然皮革に近いフィット感を追求する時代へ変わってきていることが分かります。

ミズノはカンガルー革スパイクを現在も販売

NikeやPUMAがカンガルー革から撤退する一方、ミズノでは2026年現在もカンガルーレザーを使用したサッカースパイクが販売されています。

その代表的なシリーズが「MORELIA(モレリア)」です。

例えばモレリアII JAPANでは、アッパーにカンガルーレザーを採用。ミズノは、カンガルー革ならではの柔らかさやフィット感をモレリアの重要な特徴として位置付けています。

そのため、現時点では「大手メーカーがすべてカンガルー革を廃止した」という状況ではありません。

カンガルー革ならではの履き心地を求める選手にとって、モレリアなどの天然皮革モデルは引き続き選択肢となっています。

カンガルー革のスパイクは今後なくなる?

今後、カンガルー革のサッカースパイクが完全になくなるかどうかは現時点では分かりません。

ただ、NikeやPUMAなど大手メーカーが人工素材へ移行していることを考えると、サッカースパイク全体に占めるカンガルー革モデルの割合は以前より小さくなっていく可能性があります。

一方で、天然皮革特有の柔らかさや、履くほど足になじんでいく感覚を好むプレーヤーも少なくありません。

ミズノのモレリアのように、カンガルーレザーそのものを商品の大きな特徴としているシリーズもあります。

そのため、「すぐにすべてのカンガルー革スパイクがなくなる」と考える必要はないでしょう。

カンガルー革から人工皮革になると何が変わる?

天然皮革と近年の人工素材では、それぞれ異なる特徴があります。

カンガルー革人工素材
柔らかさ非常に柔らかいモデルによって異なる
足なじみ使うほどなじみやすい最初から形状が安定しやすい
軽量性天然皮革の中では軽量軽量化しやすい
水への強さ水を含みやすい水を含みにくい素材も多い
伸び使用とともに伸びることがある形状を維持しやすい
手入れ定期的なケアが重要比較的簡単なモデルが多い

どちらが優れているかは、プレーヤーが何を重視するかによって変わります。

天然皮革特有のフィット感を求めるならカンガルー革、軽量性や耐水性、形状の安定性を重視するなら最新の人工素材も有力な選択肢です。

カンガルー革スパイクの特徴についてはこちら

そもそも「なぜカンガルー革がサッカースパイクに使われているの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

カンガルー革のメリット・デメリットや、牛革・人工皮革との違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

▶ サッカースパイクに使われるカンガルー革とは?特徴を詳しく解説

カンガルー革スパイクの廃止に関するよくある質問

カンガルー革のサッカースパイクは完全に廃止された?

完全には廃止されていません。NikeやPUMAなどカンガルー革の使用を終了したメーカーがある一方、2026年現在もミズノなどからカンガルーレザーを使用したスパイクが販売されています。

ナイキはなぜカンガルー革をやめた?

Nikeは素材の環境負荷低減などを進める中で、カンガルー革から高性能な人工素材への移行を進め、2023年にカンガルー革を段階的に廃止しました。

プーマのKINGは現在もカンガルー革?

現在のグローバルモデルのPUMA KINGでは、カンガルー革に代わる非動物性素材「K-BETTER」が採用されています。

モレリアもカンガルー革が廃止される?

2026年現在、ミズノからモレリアシリーズのカンガルーレザー採用モデルが販売されています。今後の変更についてはメーカーからの正式発表を確認する必要があります。

カンガルー革の代わりになる素材は?

各メーカーが独自の人工素材を開発しています。PUMAの「K-BETTER」のように、天然皮革に近い柔らかさやフィット感を追求しながら、軽量性、耐久性、保形性などを高めた素材も登場しています。

まとめ|カンガルー革スパイクは一部メーカーで廃止が進んでいる

カンガルー革のサッカースパイクは、業界全体で完全に廃止されたわけではありません。

NikeやPUMAなどカンガルー革から人工素材へ移行したメーカーがある一方で、2026年現在もミズノのモレリアなど、カンガルーレザーを採用したスパイクは販売されています。

人工素材の性能向上により、今後もカンガルー革を使わないスパイクは増えていく可能性があります。

一方、カンガルー革には独特の柔らかさや足なじみという魅力があります。天然皮革と人工素材それぞれの特徴を理解したうえで、自分の足やプレースタイルに合ったスパイクを選びましょう。

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